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過払い金はどういった仕組みで発生するのか?(図解)

過払い金

2023.12.27

過払い金の計算はわかりにくい!?
どのように過払い金が発生するのかイメージがわかない?
今回は、このような方のために、過払い金の計算を図解しながら説明します。

1 29.2%で30日後の利息は?(違法な利率での利息計算)

消費者金融のA社から10万円を借りました。

A社の契約上の利率は利息制限法を超える29.2%でした。

借りた日から30日経つとその利息は 2,400円になります。



10万円 × 29.2% ÷ 365日 × 30日 = 2,400円

1 30日後の利息は?

10万円を29.2%で借りた場合、30日後の利息は2,400円です。

100,000円 × 29.2% ÷ 365日 × 30日 = 2,400円
(最初の借入元金) (契約の利率)  (日割の計算式)   (30日分の利息) 

2 30日後に5,000円返済すると?

30日後に5,000円返済すると、利息の2400円を除いた2,600円が、借入元金に充当されます。

5,000円 - 2,400円 = 2,600円
(返済額)    (利息)    (元金充当額)

そうすると、借入元金は100,000円から97,400円になります。

100,000円 - 2,600円 = 97,400円
(最初の借入金)   (元金充当額)  (返済後の元金)

3 次の利息は、返済後の元金に対して利息が計算されます。

次の30日後の利息の計算は、返済したあとの元金97,400円に対して利息がつきます。
30日後の利息は2,337円です。

97,400円 × 29.2% ÷ 365日 × 30日 = 2,337円
(返済後の元金) (契約の利率)  (日割の計算式)    (30日分の利息)  

30日後に5,000円返済すると、利息の2,337円を除いた2,663円が、借入元金に充当されます。

5000円 - 2,337円 = 2,663円
(返済額)    (利息)   (元金充当額)

そうすると、借入元金は97,400円から94,737円になります。

97,400円 - 2,600円 = 94,737円
(返済後の借入金) (元金充当額) (返済2回目の元金)

4 返済を繰り返すことで元金が減ります

返済が繰り返されることで、返済額から利息を除いた金額が借入元金に充当され、借入元金が減っていきます。

5 返済を繰り返します

利率が同じで、同じ返済額を支払ったとしても、元金によって利息は違います。

 ⓵ 元金100,000円の場合

 100,000円 × 29.2% ÷ 365日 × 30日 = 2,400円
 (借入元金)     (利率)    (日割の計算式)   (30日分の利息)

 5,000円 - 2,400円 = 2,600円
 (返済額)     (利息)    (元金充当額)



 ② 元金50,000円の場合

 50,000円 × 29.2% ÷ 365日 × 30日 = 1,200円
 (借入元金)    (利率)    (日割の計算式)   (30日分の利息)

 5,000円 - 1,200円 = 3,800円
 (返済額)     (利息)    (元金充当額)


①と②では、同じ返済額でも、元金が多い場合より元金が少ない場合のほうが、元金に充当される金額は大きくなります。

返済をしていくことで元金は減っていきますから、返済をつづけていくほど元金は大きく減っていくことになります。

グラフは元金減少のイメージです。実際には直線にはなりません。

2 18%で30日後の利息だと?(利息制限法の利率による計算)

消費者金融のA社との取引を、法律で定められた利息で計算する。

法律でさだめられた利息である利息制限法の利率は18%です。

借りた日から30日経過後の18%での利息は 1,479円になります。



10万円 × 18% ÷ 365日 × 30日 = 1,479円

1 18%での30日後の利息は?

10万円を18%で借りた場合、30日後の利息は1,479円です。

100,000円 × 18% ÷ 365日 × 30日 = 1,479円
(最初の借入元金) (法廷利率)  (日割の計算式)  (30日分の利息) 

2 30日後に5,000円返済すると?

30日後に5,000円返済すると、利息の2400円を除いた2,600円が、借入元金に充当されます。

5,000円 - 1,479円 = 3,521円
(返済額)    (利息)    (元金充当額)

そうすると、借入元金は100,000円から96,479円になります。

100,000円 - 3,521円 = 96,479円
(最初の借入金)   (元金充当額)  (返済後の元金)

3 返済を繰り返します。利率が低いと元金も早く減ります。

4 29.2%の利率で返済した場合と、18%の利率で返済した場合

10万円借入れし、30日ごとに5,000円ずつ返済した場合

完済するまでに

29.2%の場合   返済回数は28回、返済総額は137,856円 ですが、

18%の場合     返済回数は24回、返済総額は119,429円 で済みます。

5 29.2%で返済した取引を18%で計算しなおすと

29.2%で返済しているときは、その利率が利息制限法り利率を超えるとは知りませんから、契約上の利率で完済するまで払い続けることになります。

この取引を、18%で計算しなおすと、図のように借入残高がマイナスになっていきます。

このマイナス部分が過払い金になります。

3 過払い金とは?

過払い金返還請求とは、払い過ぎた利息を請求して取り戻すことであるといわれます。

しかし、契約上の返済とは別に、過払い金が積み重なって計算されねのではありません。

払い過ぎた金額を借入元金残高に充当していった結果、借入残高がマイナスになったものが、過払い金となります。



4 過払い金請求のご相談は司法書士法人エベレストにお任せください。

司法書士法人エベレストは名古屋市東区にある司法書士事務所です。
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