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リボ払いで残高が減らない理由
任意整理
2023.12.05
リボ払いは、表面上の支払負担の軽さから、多くの人々が利用をされていることかと思います。また、クレジットカード会社も、支払い方法をリボ払いへ変更させようと、ポイント還元など積極的なキャンペーンを行っており、お得だからと考え、頻繁にリボ払いを利用されている方もいるかと思います。
ただ、この便利な支払い方法が、知らず知らずのうちに利用残高が増えてしまい、多くの人々を深刻な生活苦に陥れています。便利な支払い方法だからこそ、その仕組みを理解して利用をしないと、返済に行き詰まってしまい、苦しむことになってしまいます。
この記事では、リボ払いによる支払いの問題点や、現在、利用残高が増えてしまい、リボ払いの返済が苦しくなってきたと感じている方に対して、解決方法をご紹介します。
ただ、この便利な支払い方法が、知らず知らずのうちに利用残高が増えてしまい、多くの人々を深刻な生活苦に陥れています。便利な支払い方法だからこそ、その仕組みを理解して利用をしないと、返済に行き詰まってしまい、苦しむことになってしまいます。
この記事では、リボ払いによる支払いの問題点や、現在、利用残高が増えてしまい、リボ払いの返済が苦しくなってきたと感じている方に対して、解決方法をご紹介します。
リボ払いで残高が減らない理由
リボ払いは、クレジットカードで買い物をしたときに利用できる返済方法の一つです。リボ払いを利用すると、毎月の支払額はほぼ一定なので、表面上は手軽で管理しやすい支払方法として認識されていますが、ここには多くの人が気づかない罠が隠されています。リボ払いがどのようにして借金を増やす可能性があるのかを明らかにします。
①高い利息(手数料)
リボ払いの最大の問題点は、高い利息(手数料)の設定にあります。多くのクレジットカード会社は、リボ払いに15%以上の高い利率を設定しており、これは利用残高に対してかかってくるため、当然のことながら、利用残高が増えると支払う手数料も増えていきます。
多くの会社が採用している残高スライドリボルビング払い方式では、利用残高に応じて各会社の基準により毎月の最低返済額が決まります。利用残高が大きく変動しなければ、毎月の支払額はほぼ一定となるので、表面上は支払いの負担が軽く思えます。
しかし、クレジットカード会社のHPで最低返済額で返済を続けた場合のシュミレーションを行ってみると、返済額の半分程度が手数料に充てられていることがわかります。
多くの会社が採用している残高スライドリボルビング払い方式では、利用残高に応じて各会社の基準により毎月の最低返済額が決まります。利用残高が大きく変動しなければ、毎月の支払額はほぼ一定となるので、表面上は支払いの負担が軽く思えます。
しかし、クレジットカード会社のHPで最低返済額で返済を続けた場合のシュミレーションを行ってみると、返済額の半分程度が手数料に充てられていることがわかります。
②利便性
また、リボ払いを利用する多くの人々は、毎月の返済額が少ないために、利用残高が増えていくことに対する意識が低くなりがちです。例えば、大きな買い物をしても、リボ払いであれば、毎月の返済額が大きく変わらないため、利用残高が増えていることに対する感覚が鈍くなってしまうケースが多いように思います。その結果、利用残高を増やしてしまいます。
③返済シミュレーションの例
利用額30万円、金利15%、毎月9,000円を返済をした場合、返済当初の手数料負担は、3,800円程度となり、返済額の約40%が手数料に充てられることになります。
仮にこのまま毎月9,000円の返済を続けていくと、完済まで44回、約3年半以上かかります。30万円の利用に対し、返済総額が約39万円、手数料として約9万円支払うことになります。
ただし、実際にはこのシュミレーションよりさらに負担は重いものになります。あるクレジットカード会社のホームページで返済シミュレーションをしたところ、同じ金額でも返済回数がかなり長くなることが分かりました。これは、残高スライドリボルビング払い方式のため、利用残高が減ると最低返済額も下がるからです。
同じ利用額30万円でも、完済までに必要な返済回数が83回になり、支払う手数料が約13万円になります。つまり、返済期間が約2倍、手数料が約1.4倍に増えることになります。
このように、リボ払いは手数料が高い上に、多くの会社が採用している支払い方式では、利用残高に応じて毎月の最低返済額が設定されます。残高が少なくなると返済額も減るので、完済までの期間が長くなります。
仮にこのまま毎月9,000円の返済を続けていくと、完済まで44回、約3年半以上かかります。30万円の利用に対し、返済総額が約39万円、手数料として約9万円支払うことになります。
ただし、実際にはこのシュミレーションよりさらに負担は重いものになります。あるクレジットカード会社のホームページで返済シミュレーションをしたところ、同じ金額でも返済回数がかなり長くなることが分かりました。これは、残高スライドリボルビング払い方式のため、利用残高が減ると最低返済額も下がるからです。
同じ利用額30万円でも、完済までに必要な返済回数が83回になり、支払う手数料が約13万円になります。つまり、返済期間が約2倍、手数料が約1.4倍に増えることになります。
このように、リボ払いは手数料が高い上に、多くの会社が採用している支払い方式では、利用残高に応じて毎月の最低返済額が設定されます。残高が少なくなると返済額も減るので、完済までの期間が長くなります。
クレジットカード会社はなぜリボ払いを勧めるのか?
あなたもクレジットカード会社からリボ払いへの変更を勧めるメールやDMなどを受け取ったことはありませんか?「リボ払いに変更して、もっとポイントをゲットしよう」といったキラキラしたキャンペーンや、魅力的なオファーでリボ払いの利用を促してきます。
では、一体なぜクレジットカード会社はリボ払いを勧めてくるのでしょうか?その理由はシンプルです。リボ払いは会社にとって儲かるからです。
では、一体なぜクレジットカード会社はリボ払いを勧めてくるのでしょうか?その理由はシンプルです。リボ払いは会社にとって儲かるからです。
①クレジットカード会社の収益源
クレジットカード会社の収益源には大きく分けて4つあります。カード会員からの「年会費」、店舗でクレジットカードを利用した際に、お店側がクレジットカード会社へ支払う「加盟店からの手数料」、クレジットカード会社が提供している「キャッシングによる利息」、「リボ払いによる手数料」です。
このうち、カードの年会費や加盟店からの手数料は、他のクレジットカード会社との競争によって、値下げや無料化などが起こり、あまり収益を得られない状況になっています。みなさんがご利用中のクレジットカードも、年会費無料のものが多いのではないでしょうか。
このうち、カードの年会費や加盟店からの手数料は、他のクレジットカード会社との競争によって、値下げや無料化などが起こり、あまり収益を得られない状況になっています。みなさんがご利用中のクレジットカードも、年会費無料のものが多いのではないでしょうか。
②総量規制による影響
「キャッシングによる利息」は貸金業法改正によって、グレーゾーン金利が撤廃され、貸付時の利息が引き下げられました。さらに、総量規制といって、個人に貸し付ける時には、年収の3分の1以上の貸付ができなくなりました。貸付額が増えれば、その分、得られる利息も多くなるのですが、総量規制によって、貸付額が増やせなくなり、収益を上げづらくなっています。
③リボ払いの高い収益性
一方で、クレジットカードで買い物をして、リボ払いを利用しても総量規制の対象外ですので、上限というものがありません。また、リボ払いは毎月の支払額がほぼ一定で、残高が減りにくい仕組みになっています。ですので、クレジットカード会社側から見ると、長期的に手数料収入が得られる仕組みとなっています。
クレジットカード会社は、リボ払いという儲かる商品をもっと多くの人に使ってもらうために、積極的にキャンペーンを実施しています。例えば、通常のクレジットカードではポイント還元率が約1%ですが、リボ払いを選ぶと、この率が5%程度まで上がることがあります。しかし、リボ払いには約15%の手数料がかかります。つまり、ポイントを還元しても、カード会社はしっかりと利益を得ているのです。
クレジットカード会社は、リボ払いという儲かる商品をもっと多くの人に使ってもらうために、積極的にキャンペーンを実施しています。例えば、通常のクレジットカードではポイント還元率が約1%ですが、リボ払いを選ぶと、この率が5%程度まで上がることがあります。しかし、リボ払いには約15%の手数料がかかります。つまり、ポイントを還元しても、カード会社はしっかりと利益を得ているのです。
リボ払い使いすぎて苦しい。どうしたらいい?
利用残高が増えてしまい、返済しても残高が減らない、リボ払いの返済が苦しくなってきたと感じている方に対して、どのような解決方法があるのかご説明します。
①解決方法
リボ払いで利用残高が増えてしまい、返済が大変なときには、任意整理が一つの解決策です。これは、クレジットカード会社と直接話し合い、利息(手数料)のカットや、返済期間を伸ばしたりする方法です。これにより、返済がラクになり、生活を立て直すことができます。
②任意整理とは
リボ払いなどの返済で困ったときの解決方法として、裁判所を使う方法と使わない方法があります。任意整理は裁判所の関与なしで、直接クレジットカード会社などと交渉をするやり方です。自己破産や個人再生のように裁判所を使う手続きと比べると、簡易に手続きを完了させることができます。
任意整理のメリット
任意整理は、リボ払いなどを含む借金問題に対する有効な解決策です。ここでは、任意整理がどのようなメリットを提供するのかを詳しく見ていきましょう。
①督促が止まる
司法書士などの専門家が代理人となって、クレジットカード会社などへ受任通知を送ると、業者側は本人への連絡が禁止されます。これまで、督促の連絡などで精神的なプレッシャーを受けていた方にとっては大きなメリットとなります。
②返済総額の減額
任意整理を通じて、債権者と交渉することで、将来発生する利息をカットし、毎月の返済額を減らしたり、借金の総額を減らすことが可能になります。リボ払いなどで利用残高が大きく膨らんでしまった場合、利息(手数料)の返済負担が大きく、返済をしてもなかなか残高が減りません。そのようなときは、任意整理をご検討ください。
③毎月の支払いを楽に
任意整理では、返済期間の延長や、月々の返済額の調整を行い、経済状況に合わせた返済スケジュールを設定します。借入先が増えてしまい、毎月の支払い額が生活を圧迫しているような場合に効果的です。
このように、任意整理によって、解決に向けて具体的な計画を立てることで、精神的な安心感を得ることができます。
このように、任意整理によって、解決に向けて具体的な計画を立てることで、精神的な安心感を得ることができます。
任意整理のデメリット
一方で、任意整理のデメリット(注意点)もあります。順番にご説明します。
①ローンが組めなくなる
任意整理を行うと、信用情報にその事が登録されます。これがいわゆる「ブラック」状態と呼ばれるもので、この情報は、だいたい5年〜7年ほど残ります。この期間は、新規でローンを組んだり、クレジットカードの発行が難しくなる可能性が高いです。
②クレジットカードが使えなくなる
任意整理の対象としたクレジットカードは、利用ができなくなります。
また、そのクレジットカードに紐づいているETCカードや家族カードの利用もできなくなります。特に家族カードが停止されるので、家族に内緒で手続きを進めたい場合には、注意が必要です。また、クレジットカードのポイントは失効します。
また、そのクレジットカードに紐づいているETCカードや家族カードの利用もできなくなります。特に家族カードが停止されるので、家族に内緒で手続きを進めたい場合には、注意が必要です。また、クレジットカードのポイントは失効します。
③元本は減らない
任意整理で利息(手数料)をカットして、支払いの総額を減らすことができるのは大きなメリットです。ただし、すでに利用した金額、つまり元金の部分を減らすことは難しく、その部分は支払いをする必要があります。
④債権者が受け入れない可能性
任意整理は直接クレジットカード会社などと交渉を行い、利息(手数料)のカットや毎月の返済額の調整を行う手続きです。
依頼をうけた司法書士などの専門家は、依頼者の経済状況を考慮して、無理のない返済計画を作り、業者側と交渉を行っていきますが、中には厳しい対応をしてくる業者もあり、かならず希望通りの内容でまとまるとは限りません。
依頼をうけた司法書士などの専門家は、依頼者の経済状況を考慮して、無理のない返済計画を作り、業者側と交渉を行っていきますが、中には厳しい対応をしてくる業者もあり、かならず希望通りの内容でまとまるとは限りません。
まとめ
リボ払いは便利に見えますが、実は落とし穴があります。毎月の返済額が少なく設定されており、利息(手数料)が高いため、利用残高がなかなか減りません。また、クレジットカード会社は利用者に対しリボ払いを利用させようと様々な働きかけを行ってきますが、その理由も理解する必要があります。
もし、返済をしても利用残高が減らない場合や、毎月の返済がきつくなってきたと感じたら、任意整理が役立ちます。専門家に相談すると、月々の返済額や総額を減らすことができるかもしれません。
あなたの心配やストレスが軽減されるよう、クレジットカード会社との交渉は司法書士がが直接行います。お金の問題だけでなく、心の健康も守りながら、生活の再建に向けてサポートさせて頂きます。
あなたがリボ払いの問題に直面しているなら、一人で抱え込まず、司法書士法人エベレストが運営する借金トラブルサポートルームにご相談ください。LINEで簡単にご相談いただけます。
もし、返済をしても利用残高が減らない場合や、毎月の返済がきつくなってきたと感じたら、任意整理が役立ちます。専門家に相談すると、月々の返済額や総額を減らすことができるかもしれません。
あなたの心配やストレスが軽減されるよう、クレジットカード会社との交渉は司法書士がが直接行います。お金の問題だけでなく、心の健康も守りながら、生活の再建に向けてサポートさせて頂きます。
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