CONTENTS コンテンツ

個人再生とは何か? 基本をわかりやすい解説

個人再生

2024.12.17

個人再生は、多重債務に苦しむ人が借金を減額し、無理のない返済計画を立てるための法的手続きです。この手続きにより、自己破産のようにすべての財産を失うリスクを避けながら、借金を返済できる道が開けます。本記事では、個人再生の基本についてわかりやすく解説します。

個人再生の目的

個人再生は、借金の総額を大幅に減らすことを目的としています。例えば、500万円の借金が100万円に減額されることもあります(減額率は個々のケースにより異なります)。この減額された金額を、原則として3年から5年の期間で分割返済します。
個人再生の大きな特徴は、自宅などの資産を維持しながら返済ができることです。特に、住宅ローン特則という制度が利用できる場合は、住宅ローンを支払い続けながら他の借金を減額できます。これにより、住まいを手放すことなく経済的再生が可能になります。

個人再生の対象となる方とは

個人再生を利用できるのは、以下の条件を満たす人です。
• 借金の総額が5000万円以下である(住宅ローンを除く)。
• 継続的な収入がある。
• 将来にわたり返済能力を維持できる。
ただし、個人再生には自己破産のように免責という概念はありません。借金が減額される一方で、一定額の返済義務が残ります。

個人再生の手続きの流れ

1. 相談・準備 借金問題を専門とする司法書士や弁護士に相談します。自分の収支状況や債務の詳細を整理し、個人再生が適しているか判断します。
2. 申立て 地方裁判所に個人再生手続きを申立てます。この際、債務額や収支に関する書類が必要です。
3. 再生計画案の作成 減額後の借金をどのように返済するか、計画案を作成します。この計画案は、裁判所と債権者の同意を得る必要があります。
4. 認可 再生計画案が裁判所で認可されると、計画に基づき返済がスタートします。認可されるまでには通常数カ月を要します。

個人再生のメリット

• 借金が大幅に減額される 借金の総額が大幅に減るため、返済の負担が軽くなります。
• 自宅を守れる 住宅ローン特則を利用することで、自宅を手放さずに済む可能性があります。
• 取り立てが止まる 手続き中は、債権者からの取り立てや督促が法律で禁止されます。

個人再生の注意点

個人再生にはメリットだけでなく、いくつかのリスクもあります。
• 再生計画が認可されない場合は、自己破産や任意整理など他の債務整理を検討する必要があります。
• 手続きが複雑で時間がかかるため、専門家のサポートが不可欠です。
• 信用情報に記録が残るため、しばらくの間、新たな借り入れが難しくなります。

どんな人に向いている?

個人再生は、次のような人に向いています。
• 自己破産を避けたい。
• 借金を減額しても支払う意志がある。
• 自宅や車などの資産を守りたい。

個人再生を成功させるために

個人再生の成功には、綿密な準備と計画が必要です。信頼できる専門家に相談し、自分の状況に最適な解決策を見つけることが重要です。
もし、借金問題に悩んでいる場合は、司法書士法人エベレストにご相談ください。当事務所では、多くの実績とノウハウを持つ専門家が、あなたの経済的再生をサポートします。

もし、あなたが借金問題に直面しているなら、司法書士法人エベレストの借金トラブルサポートルームがあなたをサポートします。

一人で抱え込まず、お気軽にLINEでご相談ください。あなたの悩みに寄り添って解決までサポートいたします。

友だち追加

この記事をシェアする