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スマホ料金を滞納するとどうなる?強制解約から債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)まで徹底解説

コラム

2025.08.20

スマホ料金滞納が招くリスク

スマートフォンは生活に欠かせないインフラですが、料金を滞納すると大きなリスクを伴います。延滞が続けば利用停止・強制解約・遅延損害金の発生に加え、携帯電話会社から信用情報機関へ延滞情報が登録され、いわゆるブラックリストに載る可能性もあります。そうなると、クレジットカードの新規契約や住宅ローン審査に影響が出る場合もあります。

さらに、分割払いで購入したスマホ本体代金の残債があれば、滞納した時点で一括請求されるリスクもあります。通信の確保だけでなく、将来の信用を守るためにも、滞納を放置せず早めに対応することが大切です。

滞納の主な原因と初期対応

  1. 収入の減少や支出増加
    失業や転職で収入が減ったり、医療費・生活費の増加で支払いが追いつかないことがあります。まずは家計を見直し、他の支出を削減してでもスマホ料金を優先的に支払うことが重要です。
  2. うっかり忘れや引き落とし口座残高不足
    支払日を失念していたり、口座残高が不足している場合もあります。すぐに料金センターやオンラインで支払いを行えば、利用停止や信用情報への登録を回避できるケースがあります。
  3. 複数の借入による資金繰り悪化
    クレジットカードや消費者金融の返済と重なり、スマホ料金の支払いが後回しになることもあります。この場合は、早めに債務全体を整理しなければ根本的な解決は難しいでしょう。

携帯会社が用意する救済制度

大手キャリアや格安SIM会社の多くは、一時的に支払いが困難な人向けに支払猶予や分割払いの相談窓口を設けています。新型コロナの影響下では、総務省の要請により柔軟な対応が取られていた例もあります。延滞が分かった時点で、必ず契約会社へ連絡し、分割払いや支払期限の延長が可能か確認しましょう。

携帯会社ごとの救済制度と対応状況

キャリア/事業者 支払猶予・分割相談の可否 利用停止・強制解約までの目安 支払後のサービス再開の目安
NTTドコモ 原則不可。ただし「2〜3日待ってほしい」など、相談次第で猶予されることもある
※出典:プラスワン
支払期限から約15〜30日後に利用停止、その後約2ヶ月で強制解約
※出典:A-SAS
※出典:ひびき法律事務所
支払完了後、数分以内に再開可能
※出典:グリーン司法書士法人
au(KDDI) 支払猶予不可で期日厳守が原則
※出典:au公式
滞納から約10日〜2週間で利用停止予告、約2〜3ヶ月で強制解約
※出典:サンシスコン
t-wins
支払後約30分で再開可能
※出典:グリーン司法書士法人
ソフトバンク 支払猶予・分割対応なし
※出典:JCB
滞納後約25日で利用停止、2〜3ヶ月で強制解約
※出典:Y!mobile公式
※出典:お金でトラブったー!
(明記なし)
Y!mobile 支払猶予・分割相談の情報はなし。過去滞納時は注意が必要
※出典:auひかりキャンペーン
滞納後強制解約につながるリスクあり(2〜3ヶ月)
※出典:お金でトラブったー!
(明記なし)
UQモバイル 支払猶予対応の記載なし 滞納後約1週間で振込通知、約1.5ヶ月で利用停止、2〜3ヶ月で強制解約
※出典:interFM
※出典:toint
(明記なし)
IIJmio 支払猶予対応の記載なし 支払案内後期日に従わないと利用停止。ただし支払い後2〜3日で回線が復活するケースあり
※出典:お金でトラブったー!
支払後2〜3日で回復可能
※出典:お金でトラブったー!

債務整理で解決を図る方法

任意整理

携帯電話の利用料金には、毎月の通信料と端末代金の分割払いが含まれているケースが多くあります。これらはどちらも任意整理の対象とすることができ、携帯会社も未払い分を回収する必要があるため、交渉に応じてもらえる可能性があります。

任意整理を行うと、将来利息をカットしたうえで、分割返済へと組み直すことが可能です。高額な一括請求を受けても、月々無理のない金額に抑えることで現実的に完済を目指せます。
ただし、元金そのものが減額されることはほとんどなく、あくまで「支払方法の見直し」によって負担を軽減する手続きだと理解しておくことが大切です。

また、携帯電話会社との任意整理は、3年~5年といった長期分割には対応してもらえない傾向があります。多くの場合は1年から2年以内の完済を条件とされるため、返済期間が短い点に注意が必要です。ただし、滞納額が数十万円程度までであれば、分割にしても毎月の返済額が極端に高額になることは少なく、現実的に支払い可能な範囲に収まるケースが多いでしょう。

さらに、任意整理を申し出た場合、契約中の携帯電話は強制解約となるリスクがあります。これは各社の契約約款に「債務整理を理由に契約を解除できる」と規定されているためです。ただし、任意整理をせず滞納を放置していても、最終的には利用停止や強制解約に至るのが通常です。滞納を続けて通信が止まってしまうよりも、早期に分割返済へと組み直して完済を目指す方が現実的な解決策となります。

任意整理を利用する最大のメリットは、将来利息をカットしたうえで、分割返済へと組み直すことができる可能性が高いことです。これにより、裁判や差押えといった法的リスクを避けつつ、問題を解消することができます。

ただし、注意しなければならないのは、任意整理を行うと信用情報機関やTCA(電気通信事業者協会)に記録が残り、一定期間は新規契約や端末の分割購入が難しくなるという点です。端末は中古や一括購入で対応し、回線契約は家族名義を利用するなど、代替手段を検討する必要が出てきます。

このように、携帯料金や端末代金の未払いは任意整理で解決できる一方、解約や契約制限といったデメリットも伴います。自分にとって最も負担の少ない方法を見極めるためには、司法書士や弁護士と相談しながら進めることが重要です。

自己破産

携帯料金や端末代金を含め、借金総額が収入や生活状況から見て返済不能と判断される場合には、自己破産を選択することになります。自己破産は、裁判所に申立てを行い、原則すべての借金返済義務を免除してもらえる制度です。これにより、携帯電話料金や端末代金の滞納も含めて借金が帳消しとなり、生活を立て直すことが可能になります。

ただし、自己破産をすると携帯電話の契約はほぼ確実に強制解約となり、滞納していた会社では新規契約ができなくなります。これは携帯会社が独自に管理している「社内ブラックリスト」に登録されるためで、完済や免責後であっても契約再開は困難な場合があります。

一方で、他社であればプリペイド式携帯やデータSIMなどを利用できるケースもあるため、通信手段を完全に失うわけではありません。特に最近は格安SIM会社やプリペイドプランも増えているため、破産後の生活でも最低限の通信環境を確保する方法はあります。

自己破産のデメリットとしては、信用情報に5年〜10年の事故情報が登録され、クレジットカードやローン契約ができなくなる点が挙げられます。また、一定の職業(保険外交員や警備員など)に一時的に就けなくなる資格制限もあるため、事前に確認が必要です。

それでも自己破産は借金を一気にゼロにして生活再建のスタートラインに立てるという大きなメリットがあります。携帯契約に制限は生じるものの、どうしても返済が不可能な場合の最終手段として有効です。

個人再生

携帯料金や端末代金の滞納が多額に膨らみ、任意整理では返済が難しい場合には、個人再生を利用する選択肢があります。個人再生は、裁判所に申立てを行い、法律に基づいて元本自体を大幅に減額したうえで、原則3年間(最長5年)の分割返済を認めてもらう制度です。

例えば、借金総額が300万円ある場合、個人再生を利用すると返済額をおよそ100万円程度にまで圧縮できる可能性があります。携帯料金や端末代金の滞納もこの対象に含まれるため、高額な請求を抱えてしまった人にとっては、現実的な解決策となります。

また、個人再生は住宅ローン特則を利用すれば自宅を手放さずに借金整理できるという特徴があります。そのため、携帯料金滞納をきっかけに、住宅ローンを含めた包括的な整理を行いたい人に向いている制度です。

デメリットとしては、信用情報に5年~10年の事故情報が登録され、新規の携帯契約や端末分割購入が難しくなることが挙げられます。ただし、返済計画に基づき完済すれば、最終的には信用情報も回復し、生活再建へとつなげることができます。

専門家に相談するメリット

スマホ料金の滞納は「少額だから大丈夫」と軽視されがちですが、信用情報や生活基盤に直結する重大な問題です。放置すれば、大きな問題に発展しかねません。

司法書士や弁護士に相談することで、滞納の背景にある借金問題を整理し、生活再建のための最適な手段を見つけることができます。 個人で解決が難しい場合でも、専門家が介入すれば督促が止まり、計画的な返済や免除に向けたサポートが受けられます。

さらに注意すべき点として、債務整理の直前に特定の債権者(例:携帯会社)にだけ端末代金を一括返済することは「偏頗弁済(へんぱべんさい)」とされ禁止されています。これは自己破産・個人再生のいずれでも問題となるため、必ず専門家の指示を仰いで進めることが大切です。

まとめ

スマホ料金の滞納は、単なる「一時的な支払い忘れ」から「多重債務による支払不能」まで原因はさまざまです。大切なのは放置しないこと。延滞が長期化すると通信契約だけでなく信用情報にも傷がつき、生活全般に影響を及ぼします。

まずは契約会社に連絡して支払猶予や分割の相談を行い、それでも解決が難しい場合は債務整理を検討しましょう。

司法書士法人エベレスト(借金トラブルサポートルーム)では、スマホ料金滞納を含む借金問題のご相談を承っています。初回相談は無料ですので、安心してご連絡ください。

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