期限の利益を喪失すると、以下のような事が起こります。
・一括払いを求められる
・遅延損害金が発生する
・住宅ローンの場合は、競売手続きが行われ、自宅を失う可能性がある。
・保証人(連帯保証人)へ請求がされる。
期限の利益を喪失するということは、今後は分割払いが認められず、相手から一括払いを求められるということです。そして、相手からの一括請求に支払いができないと遅延損害金が発生します。遅延損害金は、支払いが遅れた事のペナルティ的な意味合いを持ちますので、ある程度高い利率が定められている事が通常ですので、その負担は大きなものとなります。
特に、住宅ローンのように残高が大きい場合は、遅延損害金の額も大きくなります。また、住宅ローンの場合には、金融機関の担保が設定されていますので、状況によっては、不動産競売(担保不動産競売)の申立が行われ、自宅を失ってしまうことになります。
その他にも、期限の利益を喪失している状態を放置していると、保証人に対しても一括払いの請求がされてしまったり、給与や銀行口座などの財産の差し押さえを受ける可能性もあります。
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